活動方針・報告
活動方針 活動報告 活動の考え方

○2019・2020年度活動方針


化学総連の活動のあり方について

 化学総連は産業政策活動の強化を目的に、2017年度より現在の組織体制に移行し2年間活動を進めてきました。各専門委員会・研究会、地方連絡会議(地連)での活動を進める中、必要に応じて改善を加えながら積極的に産業政策活動に取り組みました。特に化学産業施策に関する情報の収集・発信、意見提言活動(政策要望、パブコメ)、地連での産業政策への取り組みについて強化を図りました。
 2019年度は結成40周年を迎えた節目の年となります。化学総連が結成された40年前の想いを、今一度、加盟単組全員が強く意識し、化学産業・化学総連が未来永劫発展し続けるための真にプロフェッショナルな産別組織を目指します。

1.化学産業における環境安全への取り組み

 環境安全委員会では、モノづくりの前提にある「ゼロ災害」を重要課題とした安全活動に取り組むとともに、化学物質管理や様々な環境保全活動について情報共有や提言活動に取り組みます。
 安全については、各単組のリーダーを対象とした勉強会をはじめ、安全担当者による情報交換会や施設見学を行うほか、異業種企業などを訪問し、工場見学や安全活動の情報交換などを行い更なる安全知識の向上を図ります。また、業界団体(日化協・石化協)や企業内労使で活発な議論を行うべく問題提起や情報提供も行います。
 化学物質管理については、化審法や化管法のほか、国際的な化学物質管理規制に関する情報共有を行います。また、化審法改正や化学物質のリスク評価などについては、より安全で安心できる化学産業を目指すべく、提言活動を展開していきます。
 環境保全活動については、持続可能な開発目標(SDGs)や気候変動抑制に関するパリ協定などに先進的に取り組む事例の共有や、二酸化炭素削減に向けた化学産業の取り組みについても情報共有致します。
 今年度は、第2回安全に関するアンケートを実施し、5年間の経年変化について解析するとともに、その結果をもとに安全についての提言活動を行います。

2.化学産業の強靭化を目指したエネルギー・税制への取り組み

 エネルギー・税制委員会では、これまでも特に重要視されている、中・長期的課題である「エネルギー政策」・「税制改正」に取り組みます。
 業界団体(日化協、石化協)や経済産業省を中心とした関係省庁、更には国会議員と連携をとりながら、現状の共有化や今後の動向把握、課題認識に努め、「化学産業の持続的・健全な発展を図り、社会に貢献し、魅力と誇りの持てる産業を目指し、化学産業に働く仲間の雇用と生活を守っていく」という従来からの基本的な考え方に沿った政策提言を行います。
 税制への対応については、「石油化学製品製造向け原料に係る揮発油税、石油石炭税の本則非課税化」、「地球温暖化対策税の使途ならびに効果の説明」、「自動車エネルギー課税の不公平是正」を中心に取り組みます。
 エネルギー政策については、電力多消費産業としての立場から、省エネ、創エネ、再生エネといった次世代エネルギー政策はもちろんのこと、「電力のクリーン化と産業への利用」や化石燃料の有効活用や温室効果ガスへの対応にも取り組みます。
 これら、税制・エネルギー政策を通して化学産業の持続的発展に寄与する活動に努めます。

3.社員の多様化に対応した働き方への取り組み

 新しい働き方研究会では、これまでの取り組みを踏まえ「働き方改革関連法案(残業時間の上限規制、有休取得の義務化、勤務間インターバル制度、産業医の機能強化、高度プロフェッショナル制度の創設、同一労働同一賃金)」について、事務局と連携を図りながら動向を確認していきます。
 また、昨年度実施したオプション調査の結果を受け、法改正前後での個々人の働き方や職場の実態、仕事と生活の両立に向けた課題認識などについて、化学総連に集う組合員全員の現状を幅広く把握する狙いから、今年度は安全に関するアンケートと合同で実態調査を実施することとします。
 結果については、幹事会や地連活動を通じて役員間で共有を図り、個別労使での取り組みの充実に繋げるとともに、共通課題の改善や個々人の働き方改革の動機づけに資する勉強会・研修会を検討していきます。併せて、労働ならびに労働者の生活に係る法制度の改正等に対して、労働者の立場からパブコメをはじめとした外部への提言活動を積極的に進めます。

4.これからの化学産業を支える人・技術への取り組み

 人と技術の未来研究会では、世の中で研究が進んでいる10年20年先を見据えた新たな技術について様々な形で情報収集を行い、これから化学産業として対応をしなければならない課題等について研究し、化学総連内で情報共有・知見蓄積を図ることで、各種政策立案能力の向上や、各単組における時代に合った働き方や労働条件を検討する際の一助となるような活動を進めます。
 教育政策、人材育成政策、科学技術振興政策についての動向や化学産業としての課題を把握し、前年度に作成した化学総連としての教育・人材育成政策やイノベーション政策のブラッシュアップに努め、政策の実現・前進を目指します。

5.地方連絡会議のさらなる活性化への取り組み

 地連では、引き続き各地連の拡大幹事会に担当役員または事務局が化学総連代表として参加し、また、状況に応じ各委員会・研究会の代表者にも参加を求め、化学総連の現況と各委員会・研究会で進められている内容を報告することで、"より身近に感じる化学総連"に繋がるよう積極的に取り組みます。
 加えて、各地連の皆さんと幹事会メンバーとの意見交換の場を順次設けることで産別としての役割と活動の理解度強化に努めます。
 また、引き続き関係企業労組の皆さんに参画いただくことを進めるとともに、限られた加盟単組支部での運営となる地連には隣接地連との合同幹事会の開催やブロック研修・交流会で、加盟単組支部間の課題共有と交流が深められるよう努めていきます。
 更に、地域課題をテーマに地元行政などとの「政策交流会」を開催し、地域特有の課題について官民が認識を共有して改善が進められる産業政策活動を推進していきます。

6.事務局による化学総連定例行事運営

 定例行事については、引き続き事務局が主体となり開催します。必要に応じて幹事会メンバーや各単組の書記長・事務局長、研修会参加者にも協力を要請し運営します。
 研修会のテーマについては、テーマアップアンケートの結果を参考に、時代背景を考慮して選定していきます。
 さらに事務局では、化学総連の全ての活動に対するアンテナとしての役割を果たすべく、中央行政や地方行政、国・地方議員、化学産業の各業界団体ならびに他産別との良好なコミュニケーション作りに努めます。

【定例行事】

  1. 年度研修会:定期大会に連動して9月に開催します。今年度は働き方改革、特に残業に関する内容について講演会を開催し、化学産業の労働組合役員としての見識を高めることに努めます。
  2. 幹部研修会:1月に講演会や研修会の形式で開催します。化学産業における政策制度を中心に、時代背景に合ったテーマ選定を心がけ、研修会の充実を図ります。
  3. 労使懇談会:11月に開催します。今期は、東日本地区にて実施し、会社と労組との取り組みについて学ぶ場とします。
  4. 支部役員研修会:11月頃に西日本・東日本の両地区にて開催し、化学総連の組織・活動への理解を深めるための講演と、工場視察を予定します。対象は各単組の最前線で活動する支部役員、職場役員、関連企業労組連携単組役員とします。
  5. 担当者会議(単組運営):単組運営に関する担当者の会議として開催し、運営は事務局にて行います。テーマとしては、各単組が抱える課題や今後の労使課題などについて情報共有や課題の深堀を行い、必要に応じて講師を招いた勉強会などを開催することも視野に入れて活動します。
  6. 担当者会議(調査):各単組の先進事例や春季・秋季労使交渉状況について充実した情報交換を図るべく、加盟単組の調査担当者が一堂に会する会議を企画・運営します。またWeb版労働条件基本台帳やオプション調査など、化学総連ホームページを活用したタイムリーな情報交換についても、この会議のメンバーを通じて実施します。
  7. 海外労働事情調査団:世界各国の経済情勢や化学産業の動向を参考に、訪問国の労働事情調査や現地駐在員の生活実態把握など、労働組合の視点に立った内容で企画立案します。

7.関連企業労組との連携促進について

 関連企業労組が化学総連諸活動に参画しやすい環境を更に整備し、連携促進に向けて議論を継続します。また、新たな関連企業労組との連携についても検討を行います。

8.社会に貢献し魅力と誇りが持てる組織を目指して

 化学産業は、国内を代表する基幹産業として、国民が希望のもてる社会の実現や地球環境を守るために大きな役割を果たしています。化学総連は、化学産業の組織として責任と自覚を持ち、化学産業の重要性を広くPRするための広報活動やカンパ、ボランティアなどの社会貢献活動への取り組みを進め、国内外から魅力ある組織、そして、そこに集う仲間が誇りを持てる“真にプロフェッショナルな、選ばれ続ける産別組織を目指して”していきます。

【具体的活動】

  1. 機関紙「群萌」は、化学産業の貢献や化学総連の活動を知ってもらうなど内容の充実を図り、年4回の発行を基本として取り組みます。
  2. ホームページの有効活用を図り加盟単組のニーズを把握しながら掲載内容の充実を図り、政策課題や具体的な取り組み、成果・効果等を広く内外へ発信します。
    • 一般向けホームページは、化学総連の諸活動を掲載し、活動の見える化を図ります。
    • 会員向けホームページは、各単組の情宣活動に活用できるような組合員用資料を作成し掲載します。
  3. 社会福祉活動の一環として、年末社会福祉カンパの取り組みを行います。寄与されたカンパ金は、化学総連社会貢献活動基金として積み立て、その一部を災害義援金や止揚学園、子どもの未来応援基金、あしなが育英会、セーブ・ザ・チルドレン子ども基金、ユニセフ募金へ拠出します。また、「化学総連の森づくり」活動の一環として、公益社団法人国土緑化推進機構の推進する緑の募金(国内)と、公益財団法人オイスカのプログラムである子供の森計画(海外)、大阪チャリティマラソンへそれぞれ寄付を行います。
  4. 公益財団法人オイスカが取り組む、東日本大震災復興支援事業である「海岸林再生プロジェクト」へのボランティア派遣を行います。

9.外部組織との連携について

 化学総連は、化学・エネルギーの産業別労働組合(産別)が現状の組織を維持した上で、産業政策課題を中心とした緩やかな連携が図れるような結集を求めていきます。化学産業全体のために取り組む活動については、日化協・石化協を主としつつ様々な団体と連携を図り、化学産業の認知度向上を目指して積極的に取り組みます。

10.40周年記念行事検討について

 化学総連結成40周年を迎えるにあたり、昨年の大会で確認した下記の基本的な考え方を踏まえ、各種記念行事をおこないます。各行事を通じ、化学総連としての一体感を高め、そこに集う仲間が誇りを持てる組織として発展していくとともに、歴史を次世代につなげ真にプロフェッショナルな産別組織として更なる飛躍を目指していきたいと考えます。

<基本的な考え方>

  1. 組織内外に化学総連の魅力と存在感を高める
  2. 化学総連をより身近な存在として感じてもらう
  3. 加盟各単組(役員、組合員)の交流を促進する
  4. 化学総連の活動を次世代リーダーへ継承していく

<記念行事>

  1. スローガンの募集・選定
  2. ビブスの作成
  3. 記念レセプションの開催
  4. 40周年記念ビデオの作成
  5. 「化学総連 40年史」の発行
  6. 地連での40周年記念行事の開催

 


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